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2020/03/29 14:18



Ferri-Chrome 

L→R イワサワ(Gt)、クロゴメ(Vo/Ba)、エウレカ(Gt/Cho)、ツチヤ(Dr)



90年代と今の架け橋となるエヴァーグリーンな音が、永遠に色褪せない輝きを放つ。

元Sunnycharのメンバーにして、現在はMica FlakesやShortcut Miffy!でも活躍するクロゴメ(Vo./Ba.)を中心とした4人組バンド、Ferri-Chrome。同じく元Sunnycharのツチヤ(Dr.)に、boyishのイワサワ(Gt.)、そしてFor Tracy Hydeのエウレカ(Gt./Cho.)が今年2月から加入して現編成となった彼らが、1stミニアルバム『from a window』を4/2にリリースする。今作ではシューゲイザー的なノイジーなサウンドを取り入れつつも、その軸にあるのはRideやPale Saintsに通じる美しくキャッチーなメロディと言えるだろう。そんな80年代後半~90年代のネオアコ~ギターポップに深い愛情と敬意を持った上で、彼らが鳴らす音は2020年代の“今”を志向している。“90年代と今の架け橋”というテーマを掲げ、永遠に色褪せることのないエヴァーグリーンな音を生み出すFerri-Chromeの根源に迫るべく、クロゴメに話を聞いた。
Interview:大浦実千

「今このメンバーだから出せる音を化学反応的な感じで出していきたい」

●2018年9月結成ということですが、どのような経緯があったのでしょうか?
クロゴメ:僕は転勤で色んな場所に行っているのですが、2018年1月に神戸から東京にまた戻ってきて。生活が落ち着いてきた頃に自分が曲を作るバンドをやりたいなと思うようになって、夏頃からメンバーを探し始めました。元々はサナエ(Gt./Cho.)さんという女性メンバーがいたのですが、彼女とは僕が転勤で札幌にいた時からの友人なんです。彼女はmoskitooという名義でも活動していて、エレクトロニカ界隈では有名なアーティストなんですよね。
●オリジナルメンバーのサナエさんとは、札幌時代からのお知り合いなんですね。
クロゴメ:僕がMica Flakesを1998年~2001年頃までやっていた時に、サナエさんもReplicantというユニットをやっていて、自分が札幌でやっていたインディーズレーベルにも参加してもらっていたんですよ。僕は彼女の声が大好きで、いつか一緒にバンドを組みたいと思っていたんです。そしてサナエさんも今は東京に住んでいるので、2018年の夏前に声をかけて、一緒にバンドをやることになりました。
●まずはサナエさんと一緒に始めたと。
クロゴメ:サナエさんの声と僕の声で、一緒にバンドをやりたいというところからでしたね。当初はコーラスというよりも、ダブルボーカルくらいの感じでやりたいなと思っていたんですよ。
●サナエさん以外のメンバーはどうやって集まったんですか?
クロゴメ:サナエさんがギターとコーラス担当に決まっていたので、Twitterでリードギターを募集したらイワサワ(Gt.)くんが手を挙げてくれて。でも彼は当初、サイドギターとコーラスを募集していると勘違いしていたんですよ。ただ、元々よく知っている音楽仲間だったので、「じゃあ、リードギターを弾いてくれない?」とお願いしたんです。彼はそれまでリードギターをやったことがなかったんですけど、「頑張ってみます」と言ってくれて加入することになりました。
●では、ツチヤさんが加入したのはいつ頃?
クロゴメ:(イワサワが加入したのと)同じ頃に、ドラムを誰にしようかと考えていて。ずっと一緒にバンドをやってきたので、気軽にやれるツチヤくんが良いかなと思って声をかけたら即答でOKしてくれたんです。
●そこは気心の知れたメンバーを選んだと。
クロゴメ:彼とは、もう25年も前からSunnycharで一緒にやってましたからね。その後、Cactus Flowerというバンドでも一緒にやっていて。しばらくは一緒にやっていなかったんですけど、また声をかけたら快諾してもらえたので加入してもらいました。
●初ライブは2019年2月だそうですが、結成後はどういうペースで活動をされていたんでしょうか?
クロゴメ:これまでに3回ライブをやっているんですが(※2020年3月中旬の取材時まで)、だいたい3ヶ月に1回くらいのペースで「ゆったりやっていこうね」という話はしていたんです。スタジオに入るのも、3ヶ月に2回くらいのペースでしたね。それぞれ他にバンドや仕事をやっているので、「ユルユルやっていこうよ」というスタンスで最初からやっています。
●作詞・作曲はクロゴメさんが担当されていますが、曲作りはどういう流れで?
クロゴメ:曲の作り方としては、まず僕が近所のスタジオで(元になる)コードとメロディを録ってきて、それを他のメンバーに送るんです。そこからスタジオに入って、みんなで作り上げていくという形でやっています。今までのバンドでもそういう感じで曲作りをしてきたのですが、コードとメロディだけは自分が考えてきて、あとは各自に考えてきてもらう感じですね。
●“90年代と今の架け橋”という言葉をプロフィールにも掲げられていますが、これが音楽的なテーマになっている?
クロゴメ:このバンドで出したいと思った音に最も近いものが、RideやPale Saintsのようなノイズも混じりつつメロディが非常にきれいなサウンドだったんです。自分の声を活かすという意味でも、今回は90年代初頭のシューゲイザーと呼ばれていたバンドに近い音を作り上げていきたいなと思っていて。だから、今はその方向にかなり寄せた曲作りをしています。かといって、それをそのままやるのではなく、今このメンバーだから出せる音を化学反応的な感じで出していきたいんですけどね。
●そこが“今の架け橋”という部分ですよね。
クロゴメ:最近でも90年代に回帰したような音をやっている若いバンドもいるんですが、やっぱり今風に聞こえるというか。たとえばAlvvaysやSpinnといったバンドはあの頃に近い音を鳴らしつつも、ちゃんと今の音を鳴らしていると思うんですよ。僕自身は90年代がど真ん中の世代ですけど、このバンドには若いメンバーもいるので(そこが混ざり合って)今の色も出ているんじゃないかなと思っています。
●イワサワさんと、クロゴメさんとではかなり歳が離れているんですよね?
クロゴメ:イワサワくんとは20歳くらい離れていますね。でも実は、歳の差はあまり感じていないんです。彼は下手したら僕なんかよりもずっと詳しいくらい、80年代後半~90年代のギターポップ~ネオアコに関する知識があって。それが彼の音楽性にも表れていると思います。
●そのあたりのルーツを共有していることが大きいのかなと。
クロゴメ:だから歳下でも全く問題なく、一緒にやれるかなと思ったんですよね。ただ、リードギターとしては未知数な部分があったので最初は少し心配もしていたんですが、スタジオに入ってみたら全く問題ないくらいに弾けて。特に、彼のアルペジオが素晴らしいんですよ。まさに求めていた感じのギターを弾いてくれるので、本当にぴったりハマったなと思っています。その裏にはずっと僕たちと同じような音楽を聴いてきたという下地があるからだと思いますね。
●本当に良い化学反応が生まれている。
クロゴメ:そうだと思います。しかも良い方向に行っているので、スタジオに入る度に楽しくて仕方ないですね。



インタビュー中編
インタビュー後編