商品について

Q商品のサイズはどのように測っていますか
A衣類はすべて平台に平置きし、外寸を測定しております。商品やデザインによっては若干の誤差が生じますので、あらかじめご了承ください。
Q注文から納品までどれくらい時間がかかりますか?
Aご注文確定後、2~3営業日以内に発送いたしております。

配送について

Q配送業者はどこですか
A現在、ヤマト運輸のみのお取扱いとなります。配送業者のご指定も可能ですので、ご希望あればご注文の際に、その旨ご記載ください。
Qお届け地域について教えてください。
A全国へお届けいたします。

返品・交換について

Q商品を返品したい
A商品が不良品の場合、または誤配送の場合のみ、返品をお受けいたします。お客様都合での商品の返品は承れません。あらかじめご了承ください。
Q商品を交換したい
A商品に不備があった場合のみご対応させていただきます。誠に申し訳ございませんが、お客様のご都合による交換は出来かねます。あらかじめご了承ください。

2020/05/17 16:08



「沸々と“食い物にされているな”という思いが湧いてきたのが出発点でした」

●今回のアルバム自体は、前から作ろうと考えていたんでしょうか?
飯塚:前から作ろうとは思っていて、寛知くんがずっと構想を練っていたアルバムですね。そういう中で(Cattle / TESTCARD RECORDSの)肥沼さんからリリースのお話をいただいたので、私は「絶対に出そう!」っていう感じでした(笑)。でも今作は最初からめっちゃヘヴィなアルバムにしようと決めていたので、寛知くんと「これをTESTCARD RECORDSから出しても良いのかな…?」という話にはなって…。
●ヘヴィな作品にするという方向性は決まっていたんですね。
竹中:“出させてもらっても大丈夫なのかな…?”と思ったのは、他にも理由があって。このアルバムを作り始めた当初のコンセプトとして、(歌詞を)田舎の人の目線から見たブルースっぽいネガティブな話ばかりにしようと思っていたんです。英詞なので曲を聴いただけでは単純に“ロックな曲やな”と感じるかもしれないんですけど、実は歌詞では“都会は~”とか“東京は~”みたいな悪口ばっかり言っているようなアルバムにしようかなと考えていて(笑)。
●歌詞のテーマが、都会に対するネガティブな内容ばかりだった。
竹中:だから東京のレーベルから出せること自体はめっちゃ嬉しいけど、“大丈夫なのかな…?”っていう。ちょっと悩んだんですけど、結局出させていただくことになりました。
●ネガティブな内容というのは、具体的には?
飯塚:アルバムを作り始めた頃に、寛知くんが「(都会は)田舎を食い物にしている」みたいなことを言っていましたね。
竹中:今まで地元の和歌山についての曲を作ったことはなかったんですけど、このアルバムでは一度そういうことをやってみようと思って作り始めたんです。そしたら、どんどん暗くなっていって…。都会へのコンプレックスもあるし、自意識過剰やから“自分たちがどう思われているか”を勝手に想像して、そこから湧いてきた嫌な気持ちや偏見を歌詞にしたんですよね。それもあって、すごく田舎っぽいアルバムになったと思います。
●“田舎が食い物にされている”と考えるようになったキッカケは、何かあるんですか?
竹中:『Mountainy』というタイトルにもつながるんですけど、今回は“山”をテーマにしたアルバムでもあって。このアルバムを作り始めた頃、和歌山の南のほうに仕事で行くことがあって、その時に風車がたくさん建てられている光景を見て衝撃を受けたんです。地理的に和歌山は山に守られてきた歴史があると思うんですけど、今は山をズタズタ切り開いて風車を立てまくっている…。それを見て、沸々と“食い物にされているな”という思いが湧いてきたのが出発点でしたね。
●その光景から受けた衝撃が今作の出発点だった。
竹中:かといって、そういう環境問題に対して何か提言をしているようなアルバムでは決してないんです。ただ単にブルースっぽい感じで、“嫌やなぁ”という嘆きみたいなことを歌っているだけなんですよね。
●具体的に、環境問題について歌っているわけではない。
竹中:でも和歌山のアルバムを作るなら、切り離せないことなのかなと思って。コンセプトにはさせてもらっているので、歌詞にもそういう要素はところどころに入っています。実際、僕の実家も山の中にあるので、やっぱり山には愛着があるんですよね。
飯塚:だから(山を切り開いて建設された)発電施設とかを見た時に、胸がキュッと締めつけられちゃうんだと思います。寛知くんは別にそれに対して“やめろ!”とか叫びたいわけではなくて、単純に衝撃を受けたということですね。

「世間と自分たちとの認識の差が大きいんですけど、それが楽しかったりもします」

●和歌山をテーマにしたということ以外で、今回新たに挑んだことは何かありますか?
竹中:これまでの作品と一番変わったところは、レコーディングですね。今までは基本的にドラムは自分たちで全部録音していたんですけど、今回は5曲を和歌山のMOMENTSというライブハウスのPAの方に録音していただいて。その他の録音とミックスは自分たちでやったんですけど、M-3「Downstairs」のドラムだけは前半と後半で違うものを組み合わせているんですよ。前半はMOMENTSで録ってもらったもので、後半は自分たちで録ったものなんです。
飯塚:実は前半と後半で、ドラムが全く違うという…。
●ドラムに関する変化が大きかった。
竹中:今回は、かなりきれいな音でドラムを録っていただいて。僕らはよく“ローファイ”と言われるんですけど、今作に関しては自分たちの中では結構ハイファイなアルバムになったと思っているんです。今まではドラムをマイク2本だけであえて録ったりしていたので、それに比べると今回はかなりクリアな音源になったと信じています(笑)。
飯塚:あと、和歌山のノイズ・ミュージシャンのthe birth for nilさんという方と一緒に録音した曲もあって。
●ゲストミュージシャンの方も参加している。
竹中:the birth for nilさんはアンビエントやドローンとかのノイズ1本でライブをされている方なんですけど、和歌山ではイベントも共催したりして、仲良くさせていただいていて。前衛的なノイズみたいな音とフォークソングを混ぜ合わせたような曲を作りたいなと思っていたので、今回は2曲にギターで参加していただきました。
●それはどの曲?
竹中:M-10「Dissolved」とM-11「Suddenly」ですね。
飯塚:「Dissolved」はYouTubeでMVも公開しているんですけど、きれいな感じのノイズというか。その音を鳴らしてくださっているのが、the birth for nilさんです。これまでもアコースティックのミニアルバムを作ったことはあったんですけど、こういう感じの曲には初めてチャレンジしましたね。良いインスピレーションをいただきました。
●この2曲は特に象徴的ですが、どの曲も実はメロディアスだなと感じます。
竹中:このアルバムは、今までの集大成みたいになっているところがあって。今までにもアコースティックのアルバムを出してはいるんですけど、実はきれいめな感じにしたいなと思いながら作っている曲も結構あるんですよ。そういうタイプの曲を、今回のアルバムには入れられたと思います。
●M-4「Waffles」もそのタイプの曲ですよね?
竹中:そうですね。「Waffles」と「Dissolved」と「Suddenly」が、そういう曲です。アコースティックライブだと、いつもこんな感じだから。
●アコースティックアルバムをリリースしているように、根本にはメロディがあるのかなと思うのですが。
飯塚:そうですね。メロディは大事にしています。バンドセットでのライブだと爆音をつい出してしまうので、そっちのイメージが強いんですけど、実はメロディも良いんです(笑)。
●つい激しいサウンドに耳を引かれてしまいますが、実は…。
竹中:あと、僕は録音しながら曲を作ることも多いので、レコーディングだとどんどん音が増えたり楽器が増えたりしていきがちなんですよ。今まではライブもずっと2人でやっていたので、どうしても(自分の頭の中では)あるはずの音が鳴っていなくて。自分が思い描いている曲のイメージと、聴いてくれている人たちが持つ曲のイメージが全然違ったと思うんです。
●音源では楽器の音を重ねている?
竹中:めちゃくちゃ重ねています。だから、最終的には“ギターが何人いるんだ?”みたいな曲になっていて(笑)。今まではそれについても色々と悩んでいたんですけど、このアルバム以降はライブでもしっかり聴いてもらえるようなクオリティにできたらなと思っているんです。
●ライブでの表現も変わっていくんでしょうか?
竹中:今回のアルバムのリリースツアーでは、サポートメンバーとしてギターとベースに入ってもらう予定なんです。アルバムの音源に忠実にやってみたらどうなるのかなと思って、今はスタジオに入ったりして、色々と準備しているところですね。2人でやる良さもあると思うんですけど、今回のアルバムの曲をやる時は曲を大切にしたいから、2人では無理なことが多々あるんですよね。
飯塚:今までは“音源は音源、ライブはライブ”という感じで分かれていたんですけど、今回は音源に忠実でありつつ、ライブ感もちゃんとあるような演奏をしたいと思っています。
●とはいえ、今回の音源からも生々しいライブ感は伝わってくるように思います。
竹中:やっぱりローファイな粗い質感のほうが、自分たちにはしっくりくるなとは思っていて。でもそんなに意識して録音しているわけじゃなくて、素でやったものがそのまま良い結果につながっていることが多いですね。
飯塚:自然とこうなっている感じです。
●狙って、こういう音にしているわけではない。
竹中:どうやってもきれいにならない、というのもありますけどね。自分たちではきれいな音になったと思っていても、レビューや紹介文では「ローファイ感がある」とか書かれるわけですから(笑)。
●ハハハ(笑)。
飯塚:あと、自分たちでは「今回の曲はポップだね」と言っていても、人からは「めっちゃ激しいな!」と言われたりもして。世間と自分たちとの認識の差が大きいんですけど、それが楽しかったりもします。



インタビュー前編

リリース情報:
New Album
『Mountainy』
TESTCARD RECORDS
TCRD-007
¥2,000+税
2020/6/3 Release

Creamcan. “Mountainy” release tour
6/22(月) 兵庫 尼崎Tora
6/27(土) 東京 調布Cross
7/10(金) 大阪 難波Mele
7/25(土) 和歌山Club Gate

▼ 6/27(土) 東京 調布Cross
Open 17:30 / Start 18:00
前売り ¥2,400 / 当日 ¥2,900 (ドリンク代別)
w/
DRAW INTO DISORDER
The Keeley
sassya-
Muddy Days

more info→

ご購入はこちら